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格安観光地にするな

南ぬ島石垣空港が開港して3カ月、訪島者の順調な増加に関する記事が八重山毎日新聞に出ていました。

開港効果は大きく、航空各社の輸送実績は好調に推移している。
特に直行便は高い搭乗率で、週末や祝祭日のチケットを押さえるのが難しいほどだ。
その中で今月10日からはLCC(格安航空会社)のピーチ社が関西~石垣路線を開設、9月には那覇~石垣路線も運航を開始する。
さらに7月10日からは、スカイマーク社が那覇~石垣線や神戸~石垣、成田~石垣路線に新規参入する予定で、新空港への輸送力は激増、市観光交流協会が打ち出した年間観光入域目標80万人は確実に達成する見通しだ。
- 八重山毎日新聞(2013年6月1日の記事)より -

新空港になり直行便が増えたわけですけど、羽田~石垣便については数年前まであったANA便が一旦なくなって、また復活した形です。
航空会社の事情はよく分かりませんが、もともと需要はあったんですよね。

そして今後はLCCも増えて低価格化も進むと思いますが、先行する宮古島の事例をみると、デメリットもあるのですね。

航空会社の料金競争に伴う経済効果やデメリットは、先行の宮古島市で示された。
安い運賃で観光客は大幅に伸び、街は活気づいた。
しかし一方で、手数料運営を中心にしている旅行社は、料金の圧縮で売り上げが大きく落ち込み、宮古島市から撤退した旅行社もある。
運賃引き下げ競争は航空会社の体力勝負にもなり、宮古島では1社が運休すると即座に料金は跳ね上がり、格安運賃に慣れた住民、観光業界を戸惑わせた。
- 八重山毎日新聞(2013年6月1日の記事)より -

住民の利便性を一番に考えると、航空会社に負担がかかる運営は良いことではないように思います。
長期的な視点で安定的な運営が維持ができないのであれば意味がないです。
一方で石垣便の航空料金に割高感があるのも事実で、国や自治体の支援を期待したいところです。

だが私たちは航空運賃の低減化を期待する一方で、八重山観光の展望をしっかり見据えなければならない。薄利多売の格安観光地としてはならないのである。
南ぬ島空港の開港以来、街は大きく様変わりした。業界の予想を大きく上回る入域があり、あらゆる業種に波及している。
その効果は国内だけにとどまらず、海外にも広がりを見せつつあり、台湾チャーター便も復活、さらに新たな動きも起きている。
- 八重山毎日新聞(2013年6月1日の記事)より -

この記事の内容はもっともだと思います。
ただ気になっているのは、八重山の発展を海外の観光客に委ねていると思えることです。
世界的にみてリゾート地として成功しているのは、ハワイやモルディブなどの数か所しかありません。
そのレベルを目指すのは今の状況からするとかなりハードルが高いといえます。

まずは値段や利便性だけではない八重山の魅力をアピールして、国内のリピータを確保することを重視してほしいと思うのです。
八重山は自然や文化・芸能という面で、国内でも類のない魅力をもっているのですから。


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Posted by よん at 2013年06月02日   03:39
Comments( 0 ) もろもろ
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