第五回うちくい展
「うちくい」とは沖縄の言葉で風呂敷を意味するそうですが、単にモノを包む布という以上に、作る人や使う人に対する想いを込めた言葉として使われるようです。
この「うちくい展」では沖縄地方で作られた素材や織法も異なる様々なうちくい(ティサージ)が出展されています。
今回は波照間島の「
あやふふぁみ」が「ピムヌトゥ工房」を立ち上げて出展したとのことで、東京会場へ足を運びました。
会場の「ラミュゼdeケヤキ」は新宿御苑のすぐ脇の閑静な住宅街の中にありました。
新宿御苑から続いているのかと思うような緑の溢れる敷地にお家が一軒、そしてそのお家を遥かに凌ぐ大きなケヤキの木が御神木のように鎮座し、降り注ぐ木漏れ日が心地よい空間を作りあげていました。
ピムヌトゥ工房の作品は幅が10センチ程の細目の帯です。
(この帯は正式には何と言うのでしょう?)
淡い色合いで八重山ミンサーや自然をモチーフにデザインされ、手作りの温もりと優しさが伝わってくる織物でした。
「一生懸命に織った大切な帯だから、誰にも買われずに手元に戻って来てほしい。」
というピムヌトゥ工房のお言葉が印象に残っています。
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